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所長よこや&副所長にしえが、様々な企業や団体にお伺いし、 子どもの危険回避に役立つ情報を実際に見たり聞いたりして レポートするコーナーのバックナンバー第7回のページです。
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第7回 セコム株式会社 進化したココセコム 編 (2004年5月17日、18日取材/5月28日アップ)

「ココセコム」のモニターのレポートはこちら!

 第2回の危険回避見聞録でお伺いした「セコム株式会社」に2年ぶりにお伺いいたしました!この2年間で「ココセコム」もずいぶん進化したとのこと、非常に楽しみです!
危険回避見聞録 第2回  セコム株式会社 もご覧になって、比較してみてください)
(ココセコムの詳細は、こちら!

■セコム本社 広報室 谷内様へのインタビュー

 今回は2日間にわたる取材となりました。
 まず初日は、前回もお伺いさせていただいた原宿本社に。セコムグループ広報室の谷内様にお話をお伺いいたしました。 (→右の写真:谷内様)

 さっそく新しい「ココセコム」を見せていただきました。このタイプは昨年4月から販売を開始していて、パンフレットでは拝見していたのですが、実際に手に乗せてみると、本当に小さくて、何よりも軽い!2年前のモデルでは、正直子どもに持たせるにはちょっとボリュームがあるかなという印象だったのですが、これなら負担にならずに子どもにも持たせることができそうです。あまりの軽さに「電池入ってるんですか?」と伺ってしまったほど。電池もちゃんと入っていましたよ。

★こんなに小さくなった「ココセコム」

 左の写真は、横矢の手に乗せてみたココセコムです。2つ乗せてもこの通り。本当に名刺サイズですね。重さはたった53g!
 左の方が、緊急通報ボタンがない位置検索専用タイプ、右が緊急通報ボタン付きのタイプです。
 ココセコムの加入者は2003年9月には18万件、2004年3月現在では20万4000件!この数字は、2年前にお伺いしたホームセキュリティ加入者の数字と同じくらいです。つまり、セコムは家のセキュリティから個人のセキュリティにまで、人々の意識をレベルアップさせてきたということになるでしょう。


 20万4000件の加入者の内、50%が人、40%が自動車、5%がオートバイ、残りの5%が金庫や鞄、ペット、電動機付き自転車などにも利用されているそうです。 人が利用している場合の内訳は、50%が子ども、50%が高齢者だそうです。 また利用度も大変高く、利用者が位置検索のためインターネットにアクセスする回数は1日に約4万件、電話での位置検索依頼は1日に300件もあるそうです。

★新しいオプションは、低価格で安心!(詳細はこちら→「しらせてコール」 「みつめてコール」

 特筆すべきは、オプションの「しらせてコール」と「みつめてコール」。「しらせてコール」は、安否が心配な時に、パソコンや携帯電話からココセコム本体に信号を送信して、本人からの応答(信号に対してボタンを押して応答)で無事を確認できるサービス。 「みつめてコール」は、 一人では不安な夜道を歩く時などに設定しておき、一定間隔ごとのコール(本体バイブ振動)にボタンを押して応答することで安全を確認するものです。どちらも本人の反応がなく、安全が確認できない場合は、自動的にセコムのセンターに異常が伝えられるようになっています。

 これは、「異常があったら、ボタンを押して知らせる」という防犯ベルなどとは、まったく逆の発想。「応答がない=異常事態」という考え方というわけ。これには本当に脱帽です! 防犯ベルの問題点として、「本当に緊急事態に遭遇した時に、ボタンを押せるのか」ということが言われていますが、これなら安心ですよね。

(↑上の写真:子どもの危険回避研究所 所長よこや)

 異常事態を感知したセンターは、さっそく契約者(例えば母親)に電話で連絡し、要請があれば現場に急行します。この説明を聞いて、横矢が気になったのは、さらなる緊急事態。「もし、ママと連絡がつかなかった場合はどうするんですか?」 と谷内様に質問してみました。「ケースバイケースですが、こちらが緊急を要すると判断した場合には、契約者から要請がなくても現場に急行したり、警察に協力をお願いする場合もございます」とのこと。いろいろな事態の対策もきちんと考えられているようです。
(右の写真:左は谷内様、右は子どもの危険回避研究所 にしえ→)

■ココセコム オペレーションセンター 取材レポート

 次にお伺いしたのが、三鷹市にあるセコムSCセンター。ここでは様々な研究が行われているIS研究所をはじめ、ココセコムの中枢であるオペレーションセンターがあります。

 このオペレーションセンターを にしえ が取材してまいりました!

 セコムSCセンターのロビーで、先日お会いした広報室の谷内様とお待ち合わせさせていただき、いざ中へ。さすがセコムの中枢!入り口には受付などはなく、ガードマンが立っているだけ。ドアの前にある認証機器にカードを認証させなければ、中には入れません。ぴっかぴかで静かな廊下を歩き、エレベーターに乗り込むその光景は、まるで映画の中の政府秘密組織機関の建物内部のよう(^^;。なんだかドキドキしてしまいました。
 そしてオペレーションセンタールームの中に案内していただくと、そこにはパソコンがずらりと並び、オペレーターの方々がお忙しそうに応対していらっしゃいました。そして。。。

 ご挨拶するかしないかのうちに、さっそく異常事態を知らせる警報が!

 どうやら、17歳の女の子からの緊急通報のようです。さっそく契約者のお父様に電話でご連絡しながら、位置を確認します。位置は女の子が通う養護学校内。そのことをお父様にお伝えして、現場急行をした方がよいかどうかを確認。養護学校内であればその必要なしとのこと。一同ほっと胸をなでおろしました。(右の写真は、契約者に連絡しているセンター長の堀口様)

 このようにして、子どもが通報ボタンを押してくる事態が1日に50件ほど、契約者からの電話による位置検索問い合わせは1日に300件もあるそうです。

次に、いろいろなケースの、オペレーターが監視しているパソコン画面を見せていただきました。

★盗難車の軌跡を調べることができる!

 これは、盗難車の中にココセコムがあったケース。信号の履歴を追跡すると、こんな風(左写真)にパソコン画面に表示されます。赤と緑の●がココセコムの一定間隔の位置。これにより、移動速度も簡単に割り出せるので、徒歩移動か自動車による移動かも判断することができます。犯人は都内から埼玉県の山中に車を移動してほっとしたところ、逮捕されたそうです(^^)
 自宅のパソコンでも現在位置の検索はできますが、このように履歴をみることができるのは、オペレーションセンターのパソコンのみ。しかも、契約時からの移動履歴がすべて保存されているから、いつのものも検索して参照することができるのだそうです!

★「しらせてコール」 を実際に体験!

さらに、しらせてコールも実際に体験させていただきました。社内モニター用のココセコムを貸していただき、「しらせてコール」を設定。そして、パソコンから安否確認の信号を送信してもらいました。すると私の手元でココセコムが「ピーッピーッ」と音を発しながら、バイブ振動を始めました(音は携帯電話の中くらいの音量)。これに対し、私が応答ボタンを押すと、音とバイブ振動は止みました。これでパソコン画面には安全確認できたという表示が出ます。では、もし安全を確認できなかった場合はどうなるかということも体験させていただきました。先ほどと同じように安否確認の信号を送ってもらい、今度はそれに応答せずに数分経つと、パソコン画面には右のような「応答なし」というメッセージが表示されます。これを見た契約者はきっとセンターに位置確認を問い合わせてくるでしょう。

自宅のパソコンでももちろん確認できますが、センターのパソコンの方がより高い精度ですばやく検索することができます。縮尺も12通りから選択することができるそうです。
 ココセコムが建物内部にある場合だと誤差が大きく出てしまうとのことで、本体を比較的電波の届きやすい窓際に置いて検索してみました。 左の画面がその検索結果です。指し示されたポイントの左真横にあるグレーの建物がSCセンターですから、本当に高い精度で位置確認をすることができるということがよくわかりますよね。ちなみに、屋外のひらけた場所であれば、たった5〜10mの誤差で位置を指し示すことができるそうです。

「ココセコム」モニター 報告!

 セコム様からご提供頂いた「ココセコム」2機を、2004年6月に募集いたしましてご当選された2名の方に体験していただきました。そのレポートはこちらからご覧いただけます!
  

 第7回の危険回避見聞録はいかがでしたか? 
さて次回はどちらににお伺いしようかしら?乞うご期待(^^)!

 



〔 子 ど も の 危 険 回 避 研 究 所 ス タ ッ フ 〕
親子で生きる力を伸ばそう!という主旨の元に集まったメンバーです!
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イラスト
えんどう マーチ