去る、11月某日、株式会社トヨタIT開発センター様のご依頼により、子どもの危険回避研究所スタッフを集めて、座談会を開催いたしました。テーマは「交通安全に関する新システムについて」です。
実は、今年に入ってから、当研究所でも、交通事故については深く関心を寄せており、ご存知の通り、チャイルドシートとジュニアシートのモニターも実施中です。そして、産経新聞においては、所長の横矢がコラムを毎週連載しており、10月に4回にわたって交通事故について取り上げています。また、11月23日発行の朝日小学生新聞では、「集団登下校の交通安全〜日ごろの心がけが大切」と題し、1面で横矢の話が掲載されています。
以上のような流れの中、今回、株式会社トヨタIT開発センター様からタイミングよくお声をかけていただいたというわけです。
株式会社トヨタIT開発センターでは、ITを利用して交通事故を防止す
るシステムを研究開発中だそうです。但し、あくまでも研究段階であるということで、まずは保護者の方々の意見を聞いてみたい、ということでしたので、それならば、子どもの危険について意識の高い、当研究所スタッフによる座談会をしましょう、とご提案させていただきました。
当日の参加者は、株式会社トヨタIT開発センターの円満字様(上の写真)と杉崎様(下の写真、右端手前)、当研究所の理事でありジャーナリストの富永、当研究所主任研究員でありファイナンシャルプランナーの中上の他、研究員4名と、所長・横矢、副所長・西江の、総勢10名による座談会になりました。
まずは、一人一人が自己紹介を兼ねて、交通事故に対する意識や、子どもに対する日常の指導、交通事故に関連する体験談などを話しました。実際にケガをしてしまったお子さんも多く、保護者側がドライバーという立場で事故を経験してしまった例なども挙げられました。
参加者の理事・富永と研究員・丸山は海外生活の経験もあり、主任研究員・中上も最近に海外に行った経験から、日本と外国の交通事情の違いや子どもへの指導法の違いについても話し合うことができました。
その結果、どんなシステムが有効で、どんな端末を誰に持たせたいか、どうやってシステム構築し、普及させていくべきか、行政の役割、メーカーの役割など、かなり具体的な意見もたくさん聴くことができました。
新商品開発に関わる情報であるため、ここで詳細を記載することはできませんが、非常に活発な意見交換となり、内容の濃い座談会になりました。
忘れてはならないことは、「子どもに対しては、自分の身は自分で守るという教育を前提に、過保護になりすぎず、手助けするシステムという位置づけ」にするべきであり、新システムというものが、誰にとって便利なものになるのかが問題であるということです。
株式会社トヨタIT開発センター様には、数多くいろいろな面からテストして、それぞれの効果を調査してみていただきたいと思います。
今後も、株式会社トヨタIT開発センター様とは、継続していろいろな面で協力させていただきたいと思っています。
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