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所長よこや&副所長にしえが、様々な企業や団体にお伺いし、 子どもの危険回避に役立つ情報を実際に見たり聞いたりして レポートするコーナーのバックナンバー第1回のページです。
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第1回 本田技研工業株式会社 安全運転普及本部 編 (2002年1月29日取材)
 みなさん、「あやとりぃ」をご存知ですか? 自動車メーカーで有名なホンダが「鈴鹿モビリティ研究会」という組織を作って、子どもの交通安全教育の一環として開発した教材カリキュラムなんです。「あやとりぃ」は、「あんぜん」を「やさしく」「ときあかし」「りかいして」「いただく」の略で、あやとりぃのように温かいコミュニケーションの中で安全を理解していただこうという願いを込めてつけられたそうです。これをインターネット上で発見した私たちは、ぜひぜひ詳しいお話をお伺いしたいと思い、本社におじゃまさせて頂いてしまいました!
 そこで伺ったお話は、もう目からウロコなコトばかり!交通安全教育とは本来こうあるべきなんだ!とただただ感動した一日でした!
 お話を聞かせて下さったのは、安全運転普及本部主任の鵜木ゆみこさん です。鵜木さんのお話は、「実は子どもを巻き込んだ事故で一番多いのは同乗事故なんです。ですから、子どもの交通安全教育の目的として、子ども自身が原因である事故の防止はもちろんなのですが、この子どもたちが大人になり、いずれは交通社会に参加する際に子どもたちを巻き込むような事故を起こさないような大人になってほしい、そのためには今からきちんとした交通安全教育が必要ではないかという思いから、ホンダは、この教材を開発しカリキュラムを実践しています。」というところから始まりました。

 「あやとりぃ」は、3・4年生向けの交通安全教育教材で、いくつかの公立小学校の授業で実施されているカリキュラムです。カリキュラムは全部で9時間。教材は生徒一人に対して1セット与えられ、家に持ちかえって実験する課題もあるので、教材が家庭と学校を行き来するかたちになります。そうしたことで、家族にも関心を持ってもらうという狙いです。中には「おじいちゃん、おばあちゃん、手伝って!」という課題もあります(^^)

安全運転普及本部主任
鵜木ゆみこ さん


「あやとりぃ」の基本コンセプトは、「危険予測のトレーニング」だそうです。あたりまえの交通規則を教えるだけでは応用が利かない。。。そこで、子どもたちに自分で考えさせる教育を目指した教材にしたというわけです。ですからまず、子どもの興味をひきつけるため、一見、交通安全には無関係にも見えますが、交通手段の基本とも言える 「足」に興味を持たせる「動物の足型」当てクイズや、足型取りなどの体験学習を を導入部に組み込み、自分で考えて安全に行動できる能力を育てることを狙いとしています。

例1)「きちんと歩道を歩きましょう」と教えるのではなく、、、
   →キミたちは普段、どんなところを歩いているのかな?
    そこは危険かな?安全かな? というように、
    最初から答えだけを与えるのではなく、まず考えさせる。

例2)「この標識は一時停止」と、標識一つ一つを覚えさせる前に、、、
   →標識って見たことある?標識って何故あるんだろう?どうして必要なんだろう?ということを
  考えさせてみる。また、交通標識だけでなく、街にあるいろいろな「サイン」にも気付かせ
  すべてにおいて「ルール」というものが必要であることを教える。
  そして、「学校の中にも守らなければならないルールがあるでしょ?じゃあ、学校にも標識を
  作ってみよう!」などとすすめる。

例3)「横断歩道を渡りましょう」と指導するのではなく、、、
   →横断歩道以外を渡ろうとしている子どもの絵を見せ、もしこのまま渡ってしまったら、
    いったいどうなってしまうかを想像させる。
    こうすることによって、もし横断歩道以外を渡らなければならない状況下で
    どうしたらよいかの応用力が身に付く。
    (横断歩道=無条件で安全な場所、ではない、ということも教えられる)

今後は、生きる力を身につける目的である「総合的学習の時間」を利用して、 もっと数多くの学校に、このカリキュラムを導入してもらいたいと願っています。
 今後も、インターネットによる普及活動も広めながらも、紙媒体での普及にも努めていかれます。
セーフティジャパン2月号は「あやとりぃ特集」だそうです)


あやとりぃ ひよこ編
 また、4・5歳児を対象とした教材「あやとりぃ ひよこ編」も用意されています。こちらは親子を対象としたマンツーマン教材で、指導法や音当てクイズが収録された音楽CD付きです。 幼児の行動特性を考えた内容なので、親の安全教育にもなります。幼児は、頭で理解していても行動が伴わないことが多いので、具体的な場所で実際に教えるという姿勢が大切だそうです。そこでこの「ひよこ編」では、実際に買い物で街に出たときなどにも実践できる課題が提示されており、そのチェックシートに「よくできました」などのシールを貼ったりする楽しい指導が盛り込まれています。

例)「とびだしてはいけません」と指導するのではなく、、、
   →「止まる」(何故?)・「見る」(何を?)・「わたる」と教える。
     以上のことを、とびだしては危険な場所に実際に行き、くりかえし何度も指導する。

 入手法は、現在のところ、HPを見て問い合わせがきた場合、\1000(税別・送料別)でおわけしている、ということです。
教材についてのお問合せは...
info@kiken-kaihi.org あやとりぃ(ひよこ編)係


また、「読んで聞かせて交通安全キャラバン」と題し、都内の幼稚園や保育園を年間80ヶ所もまわっているそうです。
「あやとりぃ ひよこ編」モニター5名募集!⇒締切りました!当選者発表はこちら!
 なんと、今回「あやとりぃ ひよこ編」を、ホンダ安全運転普及本部様より5部ご提供頂けることになりました!そこで当サイトでは、モニターを大募集!4〜5歳のお子さんをお持ちのご家庭で、ぜひ体験してみたい!という方は、以下の項目を明記の上、以下のアドレスにメール下さい(^^)審査の上、当選者を決定させて頂きます。(締切2002.3.15)
・お母様のお名前・ハンドル・メールアドレス・ご住所・お子さんの性別と年齢
・第1回危険回避見聞録についてのご感想、もしくは、我が家の交通安全教育の現状

 当サイトの掲示板でも話題になったヘルメットについて、ご意見をお伺いしましたところ、 「自転車通学なら必要だと考えます。」というお答えが返ってきました。 自転車については、ヘルメット・軍手着用は原則で、その他、ひもなしシューズ&長袖長ズボンも推奨しているそうです。また、ヘルメットの正しいかぶり方の指導も必要ですね!

ホンダ安全運転普及本部様から「はじめての自転車」というポケットマニュアルが1部100円で発行されています。ここには、幼児自転車の正しい選択方法をはじめ、乗り方指導方法、自転車の管理方法まで、イラスト入りでわかりやすく解説されています。ご希望の方は、以下のアドレスにメール下さい。50部までに限り、無料でお送り致します!
※希望者が予定数に達しましたので締め切らせていただきました。多くの皆さまからご応募いただき、誠にありがとうございました(^o^)
  

 第1回の危険回避見聞録はいかがでしたか(^^? 次回は「セコム」さんにお伺いして、
ホームセキュリティやココセコムについてのレポートをアップする予定です! 乞うご期待(^^)!