・パトロールは抑止効果がありますが、パトロールする人たちにシルバー世代の方々が多く、万が一の緊急事態に対応できるかどうかが心配です。複数人数で巡回する、緊急時の連絡方法の確認などの対策が必要です。
・自主防犯ボランティア団体を維持し、パトロール活動を継続するためにはどうしたらよいかが、どこの地域でも課題になっているようです。
・自主防犯ボランティアによるパトロール活動を地域住民やPTAや子どもたちが周知しておらず、「善意の声掛け」が「不審者からの声掛け」と誤解されてしまうというトラブルも多いようです。子どもたちにも顔を覚えてもらうことや、声掛けの方法にも注意が必要でしょう。
・資金の問題があります。ベストや帽子などの提供や貸与はありますが、それ以降の活動資金については個人持ちになることが多いようです。特に青色防犯パトロールは、ガソリン代が持ち出しになり、値上げに頭を悩まされています。売上の5%をガソリン代として寄付する、特定のコカコーラの自動販売機設置(広島)など、新たな工夫がスタートしています。個人が地元のGSに値引きしてもらっている例もあるという話も聞きました(沖縄)。個人に偏った負担がかからないように、考えていかねばなりません。
・肝心な保護者がパトロールに参加しないという不満もよく聞きます。小さい子がいたり、夫はボランティアのために仕事を休むようなシステムもまだ広がっておらず、参加が難しい人も多いのが現実です。保護者は、「街のために、今できることをする」「子どもが大きくなったら、次は私たちが」という心構えと、感謝の気持ちを伝えることが大切です。また、ボランティアは、「街の安全のためにやっている」「そのうちこちらが世話になる」という考え方をして、長い目で見守っていただきたいと思います。
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