■その他(O-157、ハムスターアレルギー、アウトドアでの事故、児童買春)情報 ■ |
●参考ページ
『O157』総合リンク集 患者数などの最新情報の他、基礎知識や予防法などを勉強することもできます。 ハムスターアレルギーと・・・ アナフィラキシーショックについて ハムスターアレルギー事件をきっかけに、「ハムスターの公園」というサイトの管理者がネットでいろいろ調べた結果が書かれています。参考になるページへのリンクもあります。 グローバルネイチャーライフ ■中村達のアウトドア・リスクマネジメント
・第1回(1999/8/17更新)
・第2回(1999/10/6更新)
・第3回(1999/12/15更新)児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護に関する法律トップページ 警察庁ホームページにある法律の全文です。 ●事件例
朝日新聞名古屋版(2001年07月23日)朝刊より
園児2人がO−157に感染 四日市 /三重
県健康危機管理対策室は22日、四日市市内の保育園児2人が病原性大腸菌O(オー)−157に感染したと発表した。ともに快方に向かっているという。同室では四日市保健所で保育園で出された給食の食品検査を実施する。
朝日新聞(2001年07月26日)朝刊より
ハムスターアレルギー相次ぐ 人気あだ、かまれて呼吸困難も
ハムスターにかまれて、「アナフィラキシーショック」という激しいアレルギー反応を起こす例が、この1年ほどの間に各地で相次いでいる。脳に損傷を受けた人もおり、重い場合には死亡する恐れがある。医療関係者は、アニメや漫画によるハムスター人気の広がりで、飼う人が増えたためとみている。
去年4月、広島市に住む12歳の女の子が、ペットのハムスターに指先をかまれた数分後に呼吸困難を起こし、意識不明になった。救命治療が功を奏し、今は元気になった。
去年から今年にかけて、ハムスターにかまれてアナフィラキシーショックを起こす人が、広島市内だけでこの子を含め4人相次いだ。広島市医師会は、25日付で警告を出す。関東地方や四国でも症例がある。
このショックは、軽い場合は全身のじんましんや腹痛などだが、重いと呼吸困難、意識不明になる。呼吸困難に陥った場合は死ぬ危険があるので、人工呼吸をしながら救急車を呼ぶ必要がある。 ハチ刺されや薬で起こることは知られているが、ハムスターによる発症は、ほとんど報告がなかった。
朝日新聞名古屋版(2001年09月01日)朝刊より
ドドッ、100トン岩ごと 高1、足挟む 長瀞町の岩盤崩落事故
31日午後、埼玉県長瀞(ながとろ)町井戸の荒川で巨大な岩盤が崩れた事故で、岩に足を挟まれた少年(15)は、発生から約2時間半後の午後2時40分ごろに救出されたが、左足首を切断する重傷を負った。もう1人の少年(15)は軽傷。現場は、国の名勝・天然記念物「長瀞」の指定地内で、周辺の荒川は県が管理している。秩父署は崩落の原因や県の責任などを調べる。
大けがをしたのは、同県深谷市の高校1年の少年。軽傷の少年ら高校の同級生3人で、30日から長瀞町の友人の家に遊びに来ていた。
調べでは、31日午後0時20分ごろ、通称「白鳥島」と呼ばれる荒川の東側岩壁からせり出した高さ約6メートル、厚さ約3・5メートルの岩盤が約11メートルにわたって、約5メートル下にずり落ちた。重さは推定約100トンという。
少年らは昼ごろから遊んでいた。川に飛び込もうと岩盤の上にいたところ、突然崩れたという。 午後1時ごろ、同署員や消防署員ら計70人が駆けつけると、少年が落ちてきた岩と岩壁の間に左足を挟まれ、身動きが取れなくなっていた。
岩壁などが新たに崩落する恐れがあったため、手作業で少しずつ岩を削っていったが、少年の出血がひどく、生命の危険もあったことから、足首部分で左足を切断し、救出した。少年は大たい部も骨折していた。
県秩父土木事務所などによると、現場周辺ではこの約10年間に大きな崩落事故はなかった。長瀞町は遊泳を禁止しているが、飛び込みなどをする人は多いという。
事故のあった長瀞町の荒川は埼玉県が管理している。事故後、現場にさくを設け、付近一帯を立ち入り禁止にした。3日に危険個所がほかにないかなどの調査をする。
県河川砂防課は、岩盤崩落のあった場所について「岩の崩落は聞いたことがなく、危険だとは見ていなかった」と説明するが、同町総務課によると、数年前に現場から4キロほど下った場所で、岩盤に亀裂が入り崩れかけたことがあるという。
同町などは毎年、夏のシーズン前に川の安全確認をしている。だが、岩についてはチェックしていないとしている。
埼玉県立自然史博物館は「崩落の跡をみる限り、この岩盤は内部にかなり亀裂があったようだ」とみている。
○医師ら70人、励まし続け 2時間半後、足切断し救出
「ドドドーッ」。大きな音に、荒川の観光船の船頭坂上章さん(68)は驚いた。約20メートルの川幅を隔てた対岸で、人間が3人、岩盤につかまるようにして落ちていった。衝撃で波が幾重にも打ち寄せてくるのがわかった。
大けがをした少年と一緒にいた友人(15)によると、突然、足元が崩れ落ちた。気がつくと少年が大きな岩に挟まれていた。「だれかー」と叫んだ。岩をどかそうとした。少年は「痛いっ」と苦しんだ。
午後1時すぎ、現場に消防署員と警察署員ら約70人が次々に到着した。少年は左足首の上約10センチまで岩に挟まれていた。削岩機で岩を削ろうとしたが、上の岩壁がはがれ落ちる恐れがあり、断念。手作業で少しずつ岩を削っていった。
観光船やゴムボートで、少年の飲み水や作業に必要な丸太を運んだ。落ち込んだ割れ目を材木で支えた。岩盤全体にロープを掛けて木の幹と結んだ。
秩父市立病院の医師が救命のための応急措置を施し、点滴をした。
だが、午後2時を過ぎても事態は好転しない。
少年の出血は続き、顔面そう白でしきりと痛がる。「頑張れ、いま助けてやるから」。周りから励ましが飛ぶ。
血圧は上が70辺りまで下がっていた。消防隊員らが引っ張り出そうと再び試みた。少年は痛さに叫ぶ。足は全く動かない。出血は続く。
「スポーツを続けたい。先生、足を残すようにもう一度考えてください」。バレーボール部に所属する少年は訴えたが、足の切断以外に命を救う方法はなかった。
救出されたのは崩落の約2時間半後だった。
朝日新聞(2001年07月24日)朝刊より
ストレス主張に裁判官、苦い思い 少女買春の村木判事初公判
3件の少女買春事件で児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪に問われた東京高裁判事の村木保裕被告(43)の初公判が23日、東京地裁(山室恵裁判長)で開かれた。被告は起訴事実を認め、「刑事裁判を担当する重圧から逃避した」と動機を語った。検察側は論告で「裁判官が職責の重さを自覚して職務をまっとうするのは当然で、奇弁でしかない」と述べて懲役2年を求刑した。
この日で結審し、判決は8月27日に言い渡される。
検察側は冒頭陳述で、村木被告が「不安や重圧感を募らせて日常生活とは無縁の世界にいる女性との交際や性的接触を求め、携帯電話の伝言ダイヤルを使って少女に出会った」と指摘。今年1月と4月の計3回、東京周辺で14〜16歳の少女3人を買春したとする起訴事実のほかに、そのうちの1人については昨年6月から月2回の割合で買春していたことを明らかにした。
被告人質問で村木被告は「(金沢地裁で)刑事の単独審理事件を初めて担当した約8年前から、被告に実刑判決を宣告するときなどに緊張して息苦しくなるようになった」と説明した。
昨年4月に東京高裁に移ってからのことについては、検討すべき裁判記録の量が増えたほか、難事件が多いように感じられて「意志の弱さと心の貧しさゆえに現実逃避してしまった」と話した。弁護側は最終弁論で執行猶予付きの判決を求めた。
村木被告は5月の逮捕直後に退官を願い出ているが、罷免を決める国会の裁判官弾劾裁判所に訴追するかどうかの結論が出ておらず、判事の職のままだ。6月以降の給料やボーナスは、弁護人を通じて東京高裁に返還している。
国会の裁判官訴追委員会は、東京地裁の刑事裁判に提出された証拠類の開示を受けたうえで訴追を決める方針。村木被告は公判で「弾劾裁判でも争うつもりはない」と明言した。
○「言い訳で裁判所にまた傷」「組織に問題も」
「ストレスは裁判官のだれにでもある。しかし、なぜ少女買春なのか。本当にストレスが原因なのか」
山室恵裁判長(53)は被告への補充質問で、12年後輩の裁判官をにらみつけた。「言葉は悪いが、単なるロリコン、単なるスケベおやじだったのではないのか」
86年に任官した村木保裕判事の裁判官生活は15年に及ぶ。公判では「恥ずかしい話ですが」と繰り返しながら職務の重圧を説明したが、裁判所全体の受け止め方は冷ややかだ。
裁判長と同世代の裁判官は「ストレスで辞めたわけでもないのに、買春で捕まってから言い訳にするのは、裁判所への信頼を傷つける意味で二重の罪を犯している」と反感をあらわにする。
今年2月に福岡高裁判事の妻の脅迫事件にからむ不祥事が発覚して組織自体が批判されたのに比べると、今回は個人のモラルの問題としてとらえる裁判官が多く、組織内でも特段の対策は取られていない。山口繁・最高裁長官が先月、全裁判所の長官や所長らを前に「各位の強い自覚を求める」と戒めた程度だ。
しかし、異論もある。北日本の若手裁判官の一人は「仕事の効率が優先されるなかで、村木判事が言うような不安や重圧感を正面から受け止めてもらえる組織でないのは確かだ」と語る。
東京高裁の庁舎内には一昨年6月、カウンセラーが週2回、東京都内の裁判官、職員の相談に面接や電話で応じるカウンセリングルームが設けられた。
これまでの利用数は延べ200件。利用者の内訳は非公開だが、東京地裁の関係者は「裁判官はプライドや周囲の目を気にして仕事の重圧など相談しないのではないか」と推測する。
この日の公判で、検察官は村木判事に尋ねた。
検察官「辞めようと思ったことはないのか」
村木判事「あります」
検察官「上司に相談する勇気はなかったのか」
村木判事「……」
裁判官の経験がある弁護士は「こんな事件をきっかけにするのは残念だが、裁判官の自覚だけでは解消できないような組織の問題があるかどうかを冷静に見つめる必要もあるのでは」と話す。
いずれにしても買春事件で裁判官が刑事責任を問われるのは前代未聞だ。公判の最後、裁判長は「日本の司法の歴史の中でとんでもないことをしたというのは分かってますな」と問いかけた。とっさに何度も頭を下げる村木判事に向かって、「まさかこういうことで裁判官を裁くとは思っていなかったよ」と吐き捨てるように続けた。