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保育園における紫外線対策の必要性について (MEGUMI)


 4才になる息子と2才になる娘の通う保育園は、体の鍛錬に重点をおいた自然派保育で知られています。夏ともなると、毎日プールがあり、子どもも楽しみにしていますが、直射日光の下、下着一枚のみ。30〜40分のこととはいえ、紫外線に対してあまりにも無防備なのではと、ずっと気にかかっていました。

 今年に入り、紫外線の浴びすぎが、皮膚ガンや白内障の原因になったり、わずか1度の浴びすぎでさえ、遺伝子に深刻なダメージを残すことがあると知り、ショックを受けました。さっそく、環境省発表の紫外線指導マニュアルなどの資料を入手し、園に持って行って対策を講じてくれるよう要請したのですが、先生方の対応の暢気なこと…。「日除けをつけるには予算がない。」「水着の脱着や、日除けクリームを塗るのは手間がかかる…」など気の抜けるような返答ばかり。それもそのはず、1週間前に手渡した資料を読んでさえいませんでした…。

 子どもたちは日照時間中の大半を園内で過ごします。乳幼児期の紫外線曝露量をいかに減らすかということは、紫外線対策として非常に重要です。日々の保育の蓄積が、子どもたちの将来に大きな禍根を残すかもしれません。ヒステリックに恐怖を煽るわけではないのですが、保護者への啓蒙や情報発信をすべき保育園が、環境の変化に対してあまりにも鈍感で、対応ができていないことに、正直失望しました。

 保育園や幼稚園は、怪我や事故防止に注意をはらうのと同じ水準で、紫外線対策に取組むべきではないでしょうか?CO2の排出によるオゾン層破壊や地球温暖化…環境破壊の結果として生み出された地球規模の危機…。大人たちが残したあまりにも大きなツケを支払うのは、子どもたちの世代です。せめて、すこしの危険性でもあるのなら、日々の怪我や事故から子どもたちを守るのと同じ、優しさと厳しさで、子どもたちを守ってやりたいと思うのです。

 何度かの働きかけの甲斐あって、来年度には予算を立て、プールの日除けを設置してもらえることになりました。今年は臨時の方法として、紫外線カットのネットを紐で園舎にくくりつけ、プールが半分隠れるくらいの日除けをして頂けました。子どもたちも例年のように真っ黒こげにはならずに済みました。

 水道代や、毎日の水替えと清掃の手間を惜しまず、毎夏、毎日、プール保育をしてくださる先生方に深く感謝しつつ、これからも「もの言う母」でありたいと思っています。