日頃、私たちは、テレビで物騒なニュースを聞きます。でも、それは、「よその場所で起きているもの。」「私の身の回りは
大丈夫でしょう。」と、楽観視してきました。ですが、最近は、他人事ではなく、「誘拐未遂事件があった。」「刃物を持った
男がうろついていた。」「露出狂が出た!」という地域で起きた危険な話や「子どもは一人で歩かせないで下さい。」という注意
換気のビラを学校から娘がもって帰るようになりました。なんと住みにくい世の中になったことでしょう。
私の住む地域では、数年前に、男の子何人かがいたずらされるという事件がありました。それ以来、地域やPTA、学校が子ども たちを守る動きが出てきました。より早く確実に地域の人に情報を伝えるために連絡網の見直しや半年に一回のペースですが、 地域委員だけでなく保護者が2人1組になりパトロールをして、「危険な場所はないか。」「危険な遊びをしている子どもはいない か。」「見知らぬ人がうろついていないか」などをチェックして歩く取り組みもなされています。また、パトロール中という腕章 を学校から配布してもらい、常に買い物や学校を訪問する時などにつけています。また、子どもたちが総合学習の一環として、地域で活動する人たちと共に、地域を歩き、危険場所マップを作るという試みも 行われ、先日各家庭に配られました。素晴らしい試みだと思いました。 そして、今回、テレビの取材で、私の住む地域ではないのですが、子ども4人と子どもの危険回避研究所よこや所長と一緒に危険な場所をチェックして歩きま した。 「意外な場所に細い道があること。」「外灯がなく昼間でも暗いところがあること。」など、実際に歩いてみないと分らない環境があることに気付きました。また、高い塀のあるところや自転車を放置し整備されてない場所、車が死角となる駐車場、線路脇なども、犯罪が起きやすい場所であることも知りました。人の目のいきとどく環境づくりがいかに大切であるかということと、地域の大人も子どもも、自分の住んでいる街をじっくり見て歩くことの必要性も感じました。 また、安全な環境づくりと共に、自分自身で危険を回避する教育や人を守るという教育を、子どもだけに限らず、大人も受けるべきです。無関心こそが危険な環境をつくっている根源なのではないでしょうか。 住む場所、住む人をよく知り、問題意識をもち、地域と学校が力を合わせて環境を変えていくこと。安心して生活できる環境作りのために、私も、わが街を1度、子どもたちと一緒に、じっくり歩いてみようと思います。 |