●支え合いの「結(ゆい)」の環を、野菜の宅配で●
(元・新聞記者 川上 健)
農薬や化学肥料を使わず、自然を汚さない農業を貫くことで、里山の自然を育んでいます。 除草剤を使わなければ、生える小さな野草の種類が豊かになります。殺虫剤を使わなければ、青虫やカメムシがやってきて、それを食べるカエルが、ヘビが、野鳥たちが元気になります。 でも、私が1人で頑張ったって続かない。広がらない。 そこで考えました。 そうだ、都会で生きる人たちも巻き込んじゃえ! 私の育てた野菜を宅配で届け、食べてもらう。そのことが、農家を、里山(中山間地)の暮らしを、豊かな自然を、支えることになる。 私は里山から、都会の食卓を支える。 そんな支え合いの「結(ゆい)」の環を、野菜の宅配を通してつくっていけないか。 そう呼びかけたところ、賛同して下さる方が少しずつ集まり、サポーターになって野菜を定期的にとってくれています。いつかサポーターのご家族にとって、遠い親戚よりも近い存在になって、遊びに来て頂いて一緒に農作業をしたり、里山の暮らしを体感して頂けたりしたら、楽しいだろうなぁ・・・と夢見ています。 まだまだ分からないことだらけで、失敗ばかりしていますが、野菜を待っていて下さる方々の顔を思い浮かべながら、今日も土と汗にまみれて頑張ります。
川上さんの野菜だから特別、と思いましたが、今度はスーパーで売られている野菜たちもかわいく感じるようになりました。誰かが作ってくれてるんだな〜と改めて思い出したのですね、恥ずかしながら。これから、心を入れ替えて料理したいと思います。(横矢) |