<< マスコミ 逆?!取材レポート TOPに戻る



 5年前に、子ども向け防犯関連の取材を受けてからのおつきあいだった川上さんが、新聞社を辞めて農業を始められたとのことで、手作り野菜をお送りただきました。

 子どもたちの未来を大切にしたいという私たちの思いには、とても共感しているという励ましのお言葉と共にお送りいただいた野菜たち。素晴らしい輝きとジューシーさで、しばらく仕事と研究で自炊が疎かになっていた私を俄然やる気にさせてくれました。

 日曜日だったので、早速作った「夏野菜いっぱいパスタ」と夕食の「ナスとピーマンのグリーンカレー」。パスタには、ナス、トマト、ピーマン、おくら、かぼちゃを使っています。おいしそうでしょう?トマトは鮮やかな味で、かぼちゃは生でかじるとフルーツみたい。やっぱり味が違いますね。 大皿はたくさん食べる家族向けです。やはり、あの川上さんが心をこめてつくられたのだから、おいしいはずです。


 お礼と共に写真をお送りして、川上さんに「元マスコミ」としてのメッセージをいただきました。とっても嬉しいメッセージをご紹介します。(横矢)


 支え合いの「結(ゆい)」の環を、野菜の宅配で
(元・新聞記者 川上 健)


 この国の豊かな自然環境を次の世代に引き継ぎたくて、宮崎の里山に家族で引っ越し、就農しました。

 農薬や化学肥料を使わず、自然を汚さない農業を貫くことで、里山の自然を育んでいます。

 除草剤を使わなければ、生える小さな野草の種類が豊かになります。殺虫剤を使わなければ、青虫やカメムシがやってきて、それを食べるカエルが、ヘビが、野鳥たちが元気になります。

 でも、私が1人で頑張ったって続かない。広がらない。

 そこで考えました。

 そうだ、都会で生きる人たちも巻き込んじゃえ!

 私の育てた野菜を宅配で届け、食べてもらう。そのことが、農家を、里山(中山間地)の暮らしを、豊かな自然を、支えることになる。

私は里山から、都会の食卓を支える。
そして都会の食卓から、里山を支えてもらう。

 そんな支え合いの「結(ゆい)」の環を、野菜の宅配を通してつくっていけないか。

 そう呼びかけたところ、賛同して下さる方が少しずつ集まり、サポーターになって野菜を定期的にとってくれています。いつかサポーターのご家族にとって、遠い親戚よりも近い存在になって、遊びに来て頂いて一緒に農作業をしたり、里山の暮らしを体感して頂けたりしたら、楽しいだろうなぁ・・・と夢見ています。

 まだまだ分からないことだらけで、失敗ばかりしていますが、野菜を待っていて下さる方々の顔を思い浮かべながら、今日も土と汗にまみれて頑張ります。


川上健の自己紹介
1970年生まれ。新聞記者を辞めて今年就農。川上農園代表。
約1ヘクタールの田畑でズッキーニ、キュウリ、トマト、ナス、オクラなどの多品目野菜と米、小麦を、農薬や化学肥料を使わずに栽培している。
5人家族。中学1年の娘と3歳の息子、1歳の息子がいる。
住所:宮崎県綾町北俣5296
アドレス:ken100show@beige.plala.or.jp



 川上さんの野菜だから特別、と思いましたが、今度はスーパーで売られている野菜たちもかわいく感じるようになりました。誰かが作ってくれてるんだな〜と改めて思い出したのですね、恥ずかしながら。これから、心を入れ替えて料理したいと思います。(横矢)