*…本田技研工業株式会機関紙
Monthly The Safety Japan
2002年 9月 OPINION コーナー
「子ども自立をサポートする母親に危険回避の情報・ノウハウを提供する」
横矢さんは、母親たちの声や体験談をもとに、子どもたちに起こり得る危険とその防止についての情報を、インターネット上で提供する「子どもの危険回避研究所」を主宰している。
「この研究所は、子どもを危険からあらかじめ隔離するという過保護の考えではなく、子どもが自立するうえで自分から危険回避ができるように手助けしていくことをめざしています。危険があることを見据えて、子どもたちが自分の身を守る、自分の身に責任をもつことができるようになることが危険回避です。危険と向き合うなかで、子どもの自立する力、生きる力を養うための情報、ノウハウを母親と子どもたちに提供しています」。
子どもの危険について、母親たちが寄せてくる問題は、事故、犯罪、いじめ、虐待、災害、病気、環境問題など全方位にわたり、しかも具体的であるという。研究所がインターネット上で行った「危険だと思う場所と実際に危険な目にあった場所」についてのアンケート結果では、危険だと思われる場所は、道路が最も多く、次いで公園、水のある場所と続く。 |