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子どもの危険回避研究所

沿革
所長 横矢真理 プロフィール 設立のご挨拶
  名称:子どもの危険回避研究所 所在地:東京都八王子市
E-mail:info@kiken-kaihi.org
 
沿革
理事長(所長) 横矢 真理(よこや まり) プロフィール
 
 1983年 日本大学芸術学部放送学科卒。(株)リクルートを結婚退職後、平成2年より、主婦の立場を生かした考現学的商品研究とともに、子どもを取り巻く危険や環境に関する研究に携わる。「抗菌防臭靴下についての研究」「子ども用サバイバルスーツの提案」「校内履きを見直す」などの研究で、商品科学研究所他より受賞。
 平成11年より、「親子で生きる力を養う」ためのサイト「子どもの危険回避研究所」(http://www.kiken-kaihi.org/)を主宰・運営し、子どもに関わる事故・犯罪・災害・虐待・環境問題などの情報を提供。全国各地での講演活動、新聞・雑誌への寄稿など、幅広いフィールドで「生活安全教育」の普及活動を続けている。

今までの講演例  ・ 講演依頼フォーム

著書一覧 / 「身近な危険から子どもを守る本 - 子ども安全・安心ノート(大和書房)、「犯罪の危険から子どもを守る!」(学研)、「まさか」の犯罪・事故からわが子を守る7つのルール」(講談社)、「あんぜん・やくそくカルタ」(フレーベル館:監修)など多数。
東京大学生産技術研究所 目黒研究室(都市震災軽減工学) 研究員
日本安全教育学会地域安全学会

・東京都 『福祉のまちづくり推進協議会』委員(2003/5〜)
・消費者庁 『消費者安全調査委員会』臨時委員(2014/10〜)(製品事故情報専門調査会)
・独立行政法人製品評価技術基盤機構『製品事故防止対策検討委員会』委員(2014/8〜)

【過去の所属委員会】
・内閣府 消費者委員会 『消費者安全専門調査会』 委員(2010/3〜2013)
・消費者庁 『製品事故情報検討会』 委員(2012/6〜2014)
・警察政策学会犯罪予防法制研究部会『これからの安全・安心研究会』委員 (2012/6〜)
・新宿警察署協議会委員(2011/6〜2014/5)
・経済産業省 キッズデザイン製品開発支援事業
   『情報共有システム整備委員会』並びに『研修ツール作成委員会』 委員
   (2011年8月〜2012年3月)産総研・キッズデザイン協議会 受託
・経済産業省「平成23年度事故情報の評価・分析及び事故防止モニタリング(事故情報の評価・分析事業)」事業
   『福祉及び乳幼児用製品の事故防止対策等検討委員会』委員
   (2011年8月〜2012年3月)(独)製品評価技術基盤機構製品安全センター 受託
・港区 生活安全行動計画策定会議 会長(2011/6〜2012/)
・内閣府 消費者委員会 製品事故情報の公表等に関する調査会 委員(2010/4〜2012/3)
・(東京都) 港区教育委員会委員 (2008年7月まで1期:4年)
・科学技術振興機構「系統的な『防犯学習教材』研究開発・実践プロジェクト研究員 (2007年10月〜2009年1月)
・日本規格協会 ライターJIS原案作成委員会(経済産業省)(2010/5〜)
・(財)社会安全研究財団 『子どもに対する被害防止教育に関する調査研究会』委員
・経済産業省 『子どもの遊具・服装に関する安全規格原案作成委員会』委員
・東京都 『商品等の安全問題に関する協議会』委員
・東京都 『子どもの事故予防ソフト作成検討会』委員
・文部科学省 『学校への不審者侵入時・通学路における事件発生時の危機管理マニュアル作成』執筆協力者
・文部科学省 『地域で子どもを見守る全国ネットワークシステム検討会』委員
・東京消防庁 『児童に対する防火防災教育の推進に係る検討委員会』委員
・東京消防庁 『子供の事故防止対策検討委員会』委員 (〜2006年3月)
・東京消防庁『エスカレーターに係る事故防止対策検討委員会』委員(〜2005年3月)
・こども国連環境会議推進協会 実行委員会 委員
 (JUNECフォーラム2005 プレセミナー実行委員会 委員) (〜2005年8月)
・国土交通省・経済産業省『自動回転ドアの事故防止対策に関する検討会』  委員(2004年4月〜6月)

  ◆副所長 プロフィール
 
■副所長 廣田 るり子 (ひろた るりこ)

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。人事教育部門にて各企業の採用テスト、人事教育プログラムの営業企画に携わり、8年間勤務。長男の出産を機に退社し、現在は四人の男子の母。さいたま市の地元小学校PTA副会長として学校内外の代表として活動後、2006年から子どもの危険回避研究所の研究活動に加わり、講演の講師を務めている。

*東京大学生産技術研究所 目黒研究室(都市震災軽減工学)技術補佐(〜2010年9月末まで)
*独立行政法人科学技術振興機構・社会技術研究開発センター
 「犯罪からの子どもの安全」19年度採択(〜2010年9月末まで)
 系統的な「防犯学習教材」研究開発・実践プロジェクト 実施者

   
■副所長 西江 麻由美 (にしえ まゆみ)

東京造形大学デザイン科卒業後、デザイン会社に約3年勤務し、長女の出産を機に退社。1年間は育児に専念していたが、子どもの危険回避研究所サイトがインターネットでオープンする際のスタッフとなり、1999年、研究所の副所長となる。研究所のサイトにおいては、商品研究レポート・取材レポート・トピックス等の制作を担当。同研究所所長:横矢真理の著書及び連載の編集協力もしている。2004年からは、主に小学校のPTAや児童館の乳幼児ママたちを対象に講演活動をしている。現在、17歳と13歳と8歳の3女児の母。

*社団法人 日本教育工学振興会(JAPET) リサーチアシスタント研究員(2011年まで)
*独立行政法人科学技術振興機構・社会技術研究開発センター
「犯罪からの子どもの安全」19年度採択(2011年まで)
 系統的な「防犯学習教材」研究開発・実践プロジェクト 実施者

*所属学会 日本安全教育学会

設立のごあいさつ (所長 よこや まり)
<1999年6月25日設立時の ごあいさつです>

私はこわがりです。小学校の頃は、自転車は公園でしか乗ってはいけないと言われていました。公園までは自転車を押して行くのです。

 結婚するまでは「もし人をひいたら、(キリスト教の)シスターになるって言いそうだから 車の免許は取ってはいけない」と父に言われて、ちょっと不満を感じながらも、言われたとおりにして育ちました。
 なので、とってもこわがりです。
 では、私の子ども達はどうでしょう? 子ども達は近所の子の移動が自転車だから、自転車はどうしても必要だと言います。なので、練習して乗るようになりました。

 でも、私は子どもが自転車ででかけるのが心配でしょうがなかったのです。ふと近所でみかけると、友達とスピードを出していたり、こけてきたりします。

 大きくなってくると、自転車で友達と遠くまででかけるプランが持ちあがりました。自分が苦手なので、どうアドバイスしていいかわかりません。おまけにちょうどそれは私が手術をして入院していた時期だったので、なんとかあきらめてくれる方法はないかと考えていました。

 同じ病室の先輩ママには「男の子の親だったら、通らなくちゃいけない道よ」と励まされました。
 どうしましょう。。

 そんな時、息子は一緒に行くつもりの友人のおとうさんに呼ばれて、こんな約束をしたと報告してきました。
まず、どの道を通るのか、地図とスケジュール表を作ること
目的地に着いたら、電話をしてくること
途中で何かトラブルがあったら、無理をせずに、交番に相談して自転車を預かってもらって、電車で帰ってくること
これをきちんと守ったらだいじょうぶだって。約束するから、行かせてくれ。と目を輝かせています。
 私は感激しました。そういう指導をすればどれだけ危険を減らせるでしょう。

 子どもにはチャレンジさせた方がいいのは分かっていたのです。その道を作ってくれた友達のおとうさんに心から感謝しました。わざわざうちの子を呼んで一緒に話してくれた心遣いにも頭が下がる思いがしました。
 そうして、地図を作って、何度か打ち合わせをした後、往復8時間のツーリングに行って帰ってきた息子は一回り大きく成長したような気がします。

 母親はたいていとても心配性です。危ないことはやめさせたいと思うでしょう。
 でも、その時々に、その子に見合ったアドバイスができれば、きっと今後生きていくために、自立するために、チャレンジした方がいいことは多いでしょう。

 私たちは、そういうアドバイスができるように、親子で考える機会と情報を提供できる場を作りたい、そんな思いでこの「子どもの危険回避研究所」を作りました。

 今、私は子どもの自転車用のヘルメットを研究中です。ヘルメットなんてカッコ悪いから嫌という子ども達がもうちょっと自然にかぶれるものを作れないかな?と思案するのが楽しいのです。

 私は9年前から商品研究の論文を書いています。
最初は「抗菌防臭加工」って本当に効果あるの?という疑問から、友達と研究を始めました。
そして2つの賞をいただいてから、家族の、特に子どもの役にたつものを研究してきました。
7年前には消防士さんの使う難燃素材の中から良いものを選んで「子ども用の防災スーツ」を作りました。
5年前には「学校の上履き」を研究しました。子どもがひざを痛めたことがきっかけですから本気で調べました。でも興味のあることなので、研究は楽しいです。良いものを探し当てたり、つきつめていくと宝探しをしているような気分になります。
防災スーツ 上履きの研究
そして、研究を通じて知ったことの中にはみんなにも知って欲しいな!と思うことがたくさんあります。

→学校や園で使う防災頭巾に、かわいいお手製のカバーをかけていませんか?
 せっかくの難燃素材の頭巾に綿のカバーをかけると効果は減少します。
 火の粉が乗った場合、綿は燃えます。火が燃え広がると、密着している頭巾にも火がついてしまいます。そして難燃素材に一旦火がついたら、火の勢いが強くなった場合、毒ガスが出ることがあるのです。

→学校の上履きは、何となく決められたものを使っていませんか?
 実は上履きにもたくさんの種類があります。底の薄いものは、体育館で使う場合には特に不向きです。底の薄い靴で激しい運動をすると、貧血になる可能性もあるようです。また、きついものや大きすぎるものを履かせていると、子どもの足が変形したり、ケガをしやすかったりします。

 色々疑問に思うこと、不安に思うことの正体を見極めて、それを改善する道を考えることは生きていくために必要なことだな、と経験を通じて思いました。

 そんな私の長年の夢だった「子どもの危険回避研究所」を立ち上げることができて、今とてもハッピーです。友達と、そして子ども達とあれこれ考えながら、充実したページになるよう努力していきます。

 遠くの人と一緒に相談し合うのもずいぶん楽になりました。
 インターネットを使えば、情報は最新のものを集めることができるでしょう。
 どうか皆さんも、「こんなことが不安なんだけど」「こんな危ないことがあった、みんな気をつけて!」ということがあったら教えてください。一緒に、楽しく「危険回避」について考えていきましょう! 1999年6月25日
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