交番相談員制度の経緯 〜
空き交番の解消のために
警察庁は、平成12年の警察白書において、「警察刷新に関する緊急提言の概要」の中に「空き交番の解消」について、以下のような項目を掲げました。
(ア) 困りごと相談(仮称)の充実強化
相談を機敏に把握し,これに誠実に対応するためには,空き交番をできるだけ解消するとともに,相談業務を担当する警察職員の増配置や元警察職員等を非常勤の困りごと相談員(仮称)に任命することなどにより相談体制を強化すべきであるとされた。また,警察本部長や警察署長が相談の内容を的確に把握し,組織的な対応を図るとともに,相談業務や被害者保護などの業務についても,適切に評価すべきであるとされた。
(以上、平成12年度
警察白書より抜粋)
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さらに警察庁は、平成16年から3年計画で、警察官の増員配置や交番の統廃合などを実施。
★全国の交番勤務員は約4400人増えて約4万9800人に。
★現役の増員だけでなく、警察官OBも積極的に活用。
OBを交番相談員として交番に配置するケースは全国で約2700人から約5600人に倍増。
★交番の統廃合や官舎を兼ねた駐在所への転換を進め、全国の交番数は5%減の6185カ所に なったが、1カ所当たりの警察官配置を充実。
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ついに平成19年4月1日、当初1925ヵ所存在していた空き交番をすべて解消。
空き交番数 16年4月 1,925か所(全交番の29.6%) → 19年4月 0か所
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平成20年においては、警察改革の推進として、警察庁は以下のような取り組みを実施しています。
(以下、空き交番に関係する取組のみ抜粋)
国民の身近な不安を解消するための警察活動の強化
空き交番の解消、駐在所の再評価及びパトロールの強化
・交番相談員の増配置を推進するとともに、交番相談員の職務範囲を拡大
年度 |
H13 |
H14 |
H15 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
交番相談員数(定員) |
2,091 |
2,178 |
2,280 |
2,949 |
4,222 |
5,214 |
5,635 |
6,046 |
(平成20年7月24日 資料「警察改革の推進状況について」より)
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